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@速読書事典

速読や読書術・書籍の大百科事典です。
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夜と霧 新版 : ヴィクトール・E・フランクル (著), 池田 香代子 (翻訳)




著:ヴィクトール・E・フランクル

みんなのおすすめ度 (5点満点):4.5 点





内容紹介: 名著の新訳には、つねに大きな期待と幾分かの不安がつきまとう。訳者や版元の重圧も察するにあまりあるが、その緊張感と真摯さのためか、多くの場合成功を収めているように思われる。本書もまた、その列に加わるものであろう。 <p> ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。 <p> このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。 <p> 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。本書の読後感は一手記のそれではなく、すぐれた文学や哲学書のものであろう。 <p> 今回の底本には、旧版に比べてさまざまな変更点や相違が見られるという。それには1人の哲学者と彼を取り巻く世界の変化が反映されている。一度、双方を読み比べてみることをすすめたい。それだけの価値ある書物である。 (大滝浩太郎)






感想:明日天気にな〜れ さん

生きるとは
過酷な環境で生き抜く人間の考えに興味があって本書を手に取った。
<br />生きる意味を見出すことができない環境で、人間はどう考えて生きていくのか。
<br />
<br />本書は、非常興味深い回答を示してくれた。
<br />筆者は、「生きることからなにかを期待するのではなく、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ。」と述べている。
<br />死ぬか生きるかに追い込まれた人間が最終的には、自分以外の何かに応えて生きると考える思考が非常におもしろいと思った。
<br />ただ、もしかしたら筆者はユダヤ教徒で信仰心が影響している可能性も否定できないとは思う。

<br />
<br />私自身は、生きる意味を求めて生活はしていないし
<br />意味なく殴られ、気まぐれで殺される世界で生きること自体想像できない。
<br />でも、生きていてもちっとも報われない世界でも生き抜いていこうとする人間の姿、苦痛からすら生きる意味を見出そうとする姿は、日々の悩みに対応する実用書としてこの本は活用できると考えた。
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| 本 : 歴史・地理_2 | 20:10 | comments(0) | |









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