「読書」を意識する
速読は読書する能力が基になっています。
量の差こそあれ、
ほとんどの人が読書に取り組んできたと思います。
しかし、ほとんど学校教育で速読が身についたという方はいません。
自己流で速読をマスターするにしても
基礎が穴ボコだらけでは、読書理解のリスクを高めてしまうだけです。
小学校低学年時で行われた国語のときの朗読の習慣のまま成長しても、
文章を黙読するときに
朗読の癖が頭に残ったままでは、速読の発達を阻害するだけです。
決して読書の朗読がいけないのではなく、
その形式だけが読書の方法だと錯覚し続けることには、
注意したほうがいいのではないでしょうか。
読書は正確に、速く理解することが大事です。
入試、ビジネス、資格試験、さまざまな場面で必要です。
しかし
着実に正確に…、だけでは不十分です。
時間には限りがあります。
制約を超えなければ、進歩など、ありえません。
現代の情報化社会の渦に巻き込まれ、溺れてしまいかねません。
では…、
正確に速く読む方法とは、何でしょうか?
速読には2つの読み方
冒頭、
速読は、脳の働きという観点で考えると
いくつかの方法があるということに触れました。
ここでは、大別して、2つに分けて説明します。
- 速読の種類とは……
- 要領よくポイントだけを読む。
- 情報処理能力を速くする。
要領よくポイントだけを読む
読む速度が限られた中で
書類の処理、読書をすませる場合に使用する方法です。
読む字の量を限定し要領よく内容を把握するという対応の仕方、
或いは、読書テクニックを駆使した読み方、とも言えます。
以前に紹介した「拾い読み、飛ばし読み」がこれに当たります。
参考記事 :断言する。飛ばし読み・抜かし読みは百害あって一利無し
無意識に実践している方もいるものです。
情報処理能力を速くする。
読む速度をアップさせるということです。
脳の情報処理能力を改善するということ。読書速度を3倍、4倍の速度にすることです。
自分の能力を変え、潜在能力を「開発する」ということです。
この方法になると、自己改善、自己トレーニングだけではとても難しく、
腰を据えて本格的に速読を学ばねばなりません。
どちらとも速読の中身は違いますが
どちらも現在「速読」と呼ばれているものです。