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@速読書事典

速読や読書術・書籍の大百科事典です。
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何も世界の惨状を分かってない僕は彼の狂ったような言説にただ注意深く耳を澄ませる「メディア・コントロール」
以前ニュースを読んでいて、ふと本棚からチョムスキーのメディア・コントロールの本を取り出して速く読み切りました。
ちなみに気になったニュースというのは…(以下YAHOOの海外ニュースから一部抜粋。)


「10日付の米紙ワシントン・ポストによると、元米中央情報局(CIA)当局者のポール・ピラー氏が近く外交問題誌に掲載される論文の中で、ブッシュ米政権が既に決断していたイラク攻撃を正当化するため、米情報機関の都合の良い情報を利用したと批判していることが分かった。…」


歴史というものが事実であることとは結びつかない。
そこには財界とか一部の「健全な」民主主義を重んじる政治家や官僚の思惑も、影響します。

国内の話題に転ずれば、例えば、JR西日本の福知山線の脱線事故は痛ましい事件でした。身近な電車であんな事故がおきるとは想像さえ出来ない。

しかし…人は悲しい位に大事なことを教訓だとか反省だとか痛みだとかいうものを悉く忘れられる生き物(これは誰にも否定できない事実だ)。

僕は、人は、思考停止に陥ってしまったら終わりだと考えるんですね。

企業側に、権力者たちに飼いならされる「とまどえる群れ」と化してしまう。
常に考え、考え続けるポーズが大事だ!




今回テーマの、ノーム・チョムスキー著「メディア・コントロール―――正義なき民主主義と国際社会」。

一言でいえば過激。辛辣。
そして、感情的すぎます。

あきらかに、狂ってます。ちょっと怖いくらい。
たまに言っていることが理解できかねます。
しかし切実。


冒頭は権力者の視点で大衆をどうやってうまくコントロールするかというシニカルな視点で論じているんですが、徐々に、主体はチョムスキー本人に転じています。



テキストはアメリカ国民を念頭において書かれたものではありますが、……、日本人もアメリカの民主主義の恩恵を享受してることを考えると、アメリカ国民と立場はそう変わらない。

何の立場?
それはアジテーターに利用され続ける「とまどえる群れ」という立場。
日本の場合はこれに政治家、多国籍企業を除いた多くの企業が含まれるけれども…。

興味深い箇所をあげれば「テロ」の定義にふれた箇所です。
「テロというのは他国(アメリカ以外の国)が私たちにたいして行った場合だけで、それが慣例なのだ。私たちが他人にもっとひどいことをしても、それはテロではない…」

いうまでもありませんが、フセインは独裁者で、少数民族クルド人を大量虐殺したのは悪です。

しかしそれを当時のアメリカは協力にサポートしていました。
ネットでちょいちょい調べてみてもすぐにわかります。

90年代湾岸戦争が起こったときイラクにはイスラエルの軍事拡張の脅威がありました。

しかし…現代のニュースで過去アメリカがテロ組織を支援し或いは、民主主義の根付きつつあった政権をつぶして元の独裁国家に引き戻したいきさつなど…興味深い内容となっています。

ほんと考えて、考え続けなきゃ。

それも重層的に多角的に。
チョムスキーはそのヒントを狂気でもって伝えてくれます。

今、この現代を生きる上では、狂気に取り憑かれざるを得ないのかもしれません。






| 速読家の読書感想 | 12:29 | comments(0) | |