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@速読書事典

速読や読書術・書籍の大百科事典です。
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アルチュール・ランボオはまるで銀河の洪水だ
あれは何がきっかけだったのかな。

学生の頃に読んでいたゲーテルの不完全性定理を紹介していた本の一節に確かランボオの詩が紹介されていて僕は、その詩にびっくりして数学もゲーテルもそっちのけで彼の本を探したんだ(しばらくしてゲーテルもちゃんと読んだけれども)。


未だに彼の詩に触れると電流が体を突き抜けるような衝撃がある。

しばらく経って運良く手に入れたのが岩波文庫の「地獄の季節」だ。

その中に、やっぱり一番始めに知った彼の詩は、文字どおり輝いていた。

うなるような大河の洪水も、ざわめく大気の鼓動も、脈打つ樹木の躍動も…全部が、すべてがここにある。

いらだちながらもありとあらゆる世界を透視するような視点、ダンテ・アリギエーリのリンボ巡りの世界観を彷彿する位に徹底的に孤独で、侮蔑的で、優しい文体。
以下は…、冒頭挙げたランボオの「飾画(イルミナシオン)」の「断章」の一部です。下手なベストセラーを読むより、いい読書タイムが満喫できると思います。


『 この世が、俺たちの見開いた四つの眼にとって、たった一つの黒い森となるときに、――二人のおとなしい子供にとって、一つの浜辺となるときに、――俺たちの朗らかな交感にとって、一つの音楽の家となるときに、――俺はあなたを見つけるだろう。
「未聞の栄光」に取り巻かれ、静かな、美しい老人だけが、たった一人、この下界に棲んでいてくれたら。――俺はあなたの膝下にある。
 ああ、俺が、あなたのすべての思い出を実現した身ならば、――あなたを絞め殺す術を心得た女ならば…(以下省略)※岩波文庫「地獄の季節より一部抜粋」』

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