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@速読書事典

速読や読書術・書籍の大百科事典です。
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無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語

ラテンアメリカ文学の巨匠、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」と「族長の秋」の間に書かれた短編集を集めたものが、はい、「エレンディラ」です。

ごく平凡な文体であるにもかかわらず、彼の世界観に引き込まれるのは現実とは思えない、超現実(シュールレアリスム)かと見紛う世界観です。

ありふれた事件と、古くからの神話が折り重なったときに、新鮮な驚異的な世界が垣間見えるんです。


タイトルにもある「エレンディラ」が登場する「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」は、文字通り無垢なエレンディラが春を売り稼いだお金を祖母が搾取してく、ヒサンな物語なんですが、最後のシーンを見ると、いろいろな文脈からこの物語を汲み取ることが可能です。


僕は、この少女エレンディラに、宗教からの遁走、共同体からの脱却、近代社会(=砂漠)を生き抜こうとする悲壮な(強固な)意思を感じたのです。

だって最後は愛していた筈の青年までを捨ててしまうのですから。


他の掲載された物語もフランシス・ゴヤも真っ青な、喜劇にしか思えないシーンが多いです。
最初思わず笑ってしまうんですが、笑っていいのかどうなのか…、やはり悲劇じゃないか!と途中考えもしました。

正味、笑いっぱなしでしたが。


エレンディラ
| 速読家の読書感想 | 11:56 | comments(0) | |